YNSA®(山元式頭針療法)とは

 YNSA とはYamamoto New Scalp Acupuncture 、日本名:山元式新頭鍼療法のことです。これは山元敏勝医師が1973年に独自に開発した頭部の鍼(ハリ)療法のことです。

 YNSAは2019年現在、ドイツ、アメリカをはじめとして欧米の各国、ブラジルなどの南米各国、およそ南極北極を除くほとんどの国で治療に取り入れられています。その結果、世界中で治療に取り入れている医師が数万人以上いるといわれています。現に宮崎市にある山元リハビリテーションクリニックには、山元先生の手技を学ぶため、世界中から多くの医師や鍼灸師等が集まってきています。

 中国伝来の鍼灸とは全く異なる発想で考案され、効果が抜群なことが世界中で認められている理由です。

 2018年11月YNSA学会より専門医療機関として認定されました。

註:YNSA(山元式新頭針療法)』は山元敏勝医師の登録商標であり当クリニックは許可を受けて    使用しております(登録第 5808545 号等)

YNSA®を考案した山元敏勝先生について

 山元先生は元々は院長と同じ産婦人科医でして、ヨーロッパに留学に後、宮崎県の日南市で地域医療を実践されていました。山元先生のすごいところは、産婦人科領域の医療に飽き足らず、さらに視野を広げて、内科 外科 整形外科の領域まで手を広げて医療活動をされていることです。実際、先生が開発したYNSAを使って、手足が動かず寝たきりだった脳梗塞の患者さんを救ったり、あらゆる治療にも効果がなかった頑固な痛み(腰痛や座骨神経痛)を頭部に鍼(ハリ)を刺すだけで劇的に改善する症例を多数積み上げてこられました。先生は海外留学の経験があるため、外国語(英語、ドイツ語)に堪能で、国内だけでなく外国でもYNSAを普及させることが出来たのです。

YNSA®と院長との関わり

 院長は、このYNSA を27年前から知っていました。そして、肥満治療を開始する以前から取り入れていました。そのきっかけは、当院で光線治療器を乳腺の痛み緩和のために導入したことから始まります。この時メーカーの担当者が持参した一本のビデオ見て、院長は衝撃を受けました。それがYNSAだったのです。これを機に書籍を取り寄せ独学でYNSAをマスターしてきました。従って、院長のYNSAの経験は27年以上あります。当クリニックの治療のメインは肥満治療ですので、YNSAは痛みで困っている患者さんに対して、片手間にいわばサービスとして細々と実施してきました。院長の取り組みが変わったのは、8年前からプラセンタの注射をYNSAに本格的に導入してからのことです。

 プラセンタの注射をただ単に腕や臀部に注射するのではなく、日本胎盤臨床研究会では体の各所のツボに打つ方法があることを知りました。確かにプラセンタの直接効果だけではなく、ツボに打ってツボを持続的に刺激する効果も期待できます。

 最初は体の各所のツボにプラセンタの注射をしていましたが、しばらくして、頭部のツボ(YNSA)にプラセンタの注射を打ったら効果が高まるのではないかということに気付き、極細の注射針を取り寄せ始めたのが現在の当院のプラセンタ治療のスタイルです。

 この治療法をより確実にするためYNSA をさらに極める必要に迫られました。ちょうどその頃、山元先生が大阪で講演することを知り、2012年6月3日セミナーに参加して直接目の前で指導してもらいました。また直接お話しする機会があり、同じ産婦人科医として共感するが部分がたくさんありました。院長にとりましてはこれまで経験した最高の出会いでありました。

  YNSAはどのような疾患に効果があるのか? YNSAの応用範囲は広くこの紙面ではすべては紹介できませんので、項目だけあげさせていただきます。

YNSA®はどのような疾患に効果があるのか?

 YNSAの応用範囲は広くこの紙面ではすべては紹介できませんので、項目だけあげさせていただきます。今後おりをみてホロスで順次紹介していきます。

*YNSAの対象となる疾患、症状

•あらゆる痛み

 首痛、肩痛、腰痛、頭痛、座骨神経痛、脊柱管狭窄症

 膝痛、癌性疼痛、神経痛、筋肉痛

•精神神経症状

 めまい、耳鳴り、不眠、更年期障害の一部、パニック障害、うつ病

 脳卒中後遺症(半身不随や麻痺、言語障害など)

 自律神経失調症、パーキンソン病

•免疫疾患

 慢性関節リウマチ、強皮症、花粉症、喘息

 その他数え上げたらきりがありません。これらに共通することは、現代医学

  (西洋医学)ではなかなか有効な治療法がないことです。

•更年期障害(更年期外来)

 更年期障害は多岐に渡る症状が出現し、50歳前後の女性を悩まします。この原因の根本 は女性ホルモン(エストロゲン)の低下による適応障害といわれています。その結果、 自律神経の不調和による様々な症状が出現します。YNSAは痛みや運動障害の改善だけ でなく、この自律神経の調整も可能である事が次第に分かってきました。

 当クリニックでは更年期障害に効果のあるといわれるプラセンタ注射を保険診療にて実 施していますが、難治性の場合、ただ単に腕や臀部に注射するのではなく、YNSAを活 用した治療を行っています。この結果、プラセンタとYNSAとの相乗効果で、満足のい く結果を得られるようになりました。ホルモン治療でなかなか解消しない方、ホルモン 剤の長期使用で不安の方などにはYNSAはおすすめの治療です。

YNSA®とプラセンタ注射との融合

 院長がYNSAに再び注目したのは、2010年4月から日本胎盤臨床研究会(現日本胎盤臨床学会)に入会し、認定医になってプラセンタの注射を熱心に実施するようになってからのことです。プラセンタを頭部のYNSAのツボに注射しますと、それらが相乗効果を来たし、驚くべき効果が出てきます。現在他院でなかなか効果が見られない各種の痛みでお悩みの方がおられましたら、一度当院でYNSA方式によるプラセンタの注射をおすすめします。また、プラセンタ注射をご希望でない方には鍼治療も実施しています。最近はYNSA治療ご希望の方が、佐賀県だけでなく、遠くは長崎県、福岡県よりお越しいただいています。